高校生時代から変わらない、マスターの喫茶店愛があふれた至福の空間
ファミリー通り沿いにある京町家ガーデンの2F。
スタイリッシュな中にどこか懐かしさを感じる、喫茶店「salon de TIFFANY(サロン・ド・ティファニー)」。
店内にはカウンター席とテーブル席があり、どちらにも、マスターが全国を自分の足で探し触れて見つけたというこだわりの籐の椅子が並べられている。
また、ハッと目を引くカウンターの奥に並べられた美しいコーヒーカップたちは、店主のご友人からのプレゼントも多いとのこと。
ドリンクメニューの中で、まずおすすめなのはやはり珈琲で、珈琲豆は4箇所から仕入れているそう。
その中の一つは、オーナースクールに通っていた時に出会った焙煎のできるご友人から仕入れているのだとか。
この日いただいた丁寧にドリップされたオリジナル珈琲は、苦味と程よい酸味がすっきりとした味わいで飲みやすい。同じくカフェグラッセは、苦味の高いコーヒーをドリップ後すぐに容器の外から冷やしていて、甘いクリームと共にコーヒーのしっかりとした味と香りを楽しめる。
他にスペシャルティ珈琲、ハニー珈琲などがある。
フードメニューはスパゲッティナポリタンやカレースパゲッティ、ホットサンドなど喫茶店らしい王道のラインナップ。
ナポリタンは2.2mmの最も太い麺を使用。具材は定番のベーコンと玉ねぎ。ピーマンの代わりに小松菜を使用しているためシャッキリとした歯応えを楽しめる。
濃厚なのに柔らかい、麺にしっかりと絡むお店特製のケチャップソースの味が、幸せな気持ちにしてくれる。
デザートは、ホイップで羽根をあしらったマスターおすすめの天使のプリンや、ケーキも各種揃っている。
マスターの青春時代、語られる思い出の時間の中で、忘れられない存在である「テファニー」というお店があった。
今はなくなってしまったその店の名を受け継ぐような気持ちで、2020年に大好きな湘南の地でその名を冠に今の店をオープンさせた。
夜になると、昭和歌謡Barに変わるというこちらのお店、懐かしさと温かさ、様々な“愛”にあふれた空間に、ぜひ足を運んでみては。
(取材:S A)